いりやきをご馳走になりました。
窓をたたきつけるような強風が吹いております。
でも、暖かく、柔らかさのある、不思議な感じの風です。
もう、春はすぐそこです。
でで~~~ん。
対馬名物・いりやき。
今晩は、近所の方(と言っても2つか3つほど山を越えなければなりませんが。)のお宅で、晩御飯をごちそうになってきました。
一年前から「うちのいりやき、食べさせてやらんといかんね~」と言ってくださっていた方。
ようやくお互いの都合が合い、食卓を囲むことができました。
今日のいりやきは鶏。
他にも、魚のいりやき、貝のいりやき、などなど色んな種類があります。
対馬で育った鶏を、ぜいたくに丸々一羽使っています。
鶏ガラは出汁に、内臓・肉の部分は具に。
鶏ガラは、2時間ほどかけて出汁を取るそう。
・・・そんなお話を聞いただけでも、「手間ひまかけて準備してくれたんだなぁ。」と、食べる前から心があたたかくなります。
いりやきには、若鶏よりも1年半ほど育った、どちらかというと年を取った鶏のほうがいいそうな。
そちらのほうが、コクのある出汁がとれるそうです。
対馬に来た当初は、いりやきに入っている鶏肉が固かったり、骨が付いていることに戸惑っていましたが、今ではすっかり慣れまして。
「噛み応えがあり、うまみが凝縮されている鶏肉が入ってこそのいりやきだ!」なんて言ってしまうほど。エセ対馬人です。
いりやきには各家庭のカラーが色濃く出ます。
これまで島内の色んなお宅にお邪魔し、様々ないりやきを食してきましたが、どれもこれも同じ味はありませんでした。
本日出会ったいりやきも、初めましての味。
いりやき、大好きです。
他にも、、、
こちらは白和え。
対馬で取れた旬の野菜が10種類も入っているそう。
お野菜たっぷりで、うれしい!
これは、イカの「ぬた」。
僕が対馬に来て、好きになった食べ物のひとつ・ぬた。
「アゴ(トビウオ)のぬたが好きなんですよ~!」
と僕が言っていたのを覚えてくださっていて、わざわざ作ってくれました。
アゴの時期はまだだったので、今日はイカのぬた。
酢味噌で和えるお料理って、さっぱり味なのでいくらでも食べることができます。
クロ魚(メジナ・グレとも言います)の煮付け。
さっきまで生きてたそうで、身がぶりっぶり。
弾力がすごいです。
まるで骨付き肉にかぶりついているような、それぐらい身がぶりっぶり。
旬の魚は、やっぱりうまいですね。
おいしいごはんに楽しい会話。素敵なひと時でした。
心も体も大満足な夕食でした。
このブログのこと。
このブログについての説明をしておこうと思う。
①このブログを始めたきっかけ
2014年度より対馬で地域づくりの仕事に携わるようになり、島内にある様々な集落を訪ねてきました。
集落を訪ね地元の方々と交流することは、自分にとって非常に良い学びとなったのですが、これを自分の中だけに留めておくのはもったいないなぁ、と。
また、地元の方とお話をしていたとき。
ワタシ 「〇〇集落行ってきました!」
地元の方 「そうね!〇〇集落へは、親戚がおるとか特別に用があるときぐらいしか行かんけんね!よぉ~~知っとるね!」
これってもしかして・・・
ず~っと対馬で暮らしてた人よりも、島内の色んな集落へ行ったことがあるんじゃなかろうか・・・?
自分だけの体験として留めておくのはもったいないから、「集落紹介」みたいにしたらおもしろいかもなぁ~~~、ちょっとでも、対馬の雰囲気を感じてもらえたらいいなぁ~~~と思い、このブログを書いています。
②写真のこと
何か資料を作る際、「〇〇集落の写真、どこにあったかなぁ。そもそも、撮影してあったかなぁ?撮りに行かねば!」ということが頻繁にありました。
こんなとき、著作権フリーの画像がネットに落ちてたら!
という思いのもと、まずは自分の持ってる画像整理もかねて始めてみようと。
だから、このブログに載ってる画像は自由に使ってもらって構いません!
(めちゃめちゃ上手な写真ではありませんが・・・。)
それでも、もし使用する際にはコメント欄で一言、言ってくださるとありがたいです。
こちらの写真は今日のお昼ご飯。
上対馬町比田勝にあるレストラン・「美松」のカツカレー。
どろっとしたルー、揚げたてのカツ、そして銀色のお皿。
おいしかったなぁ~~~。
ちなみに、「美松ランチ」もオヌヌメです。
美松の場所はコチラ↓
厳原町 佐須地域へ行ってきた
今年度一年間、座談会でのファシリテーター・書記役の一人として、僕が関わってきた地域・佐須。
佐須(旧・佐須村のことを、今でも総称して「佐須」地域と呼んでいます)は対馬市厳原町の南西部にある地域です。
座談会のときに「対州鉱山」や「サンセットロード」なるものが地域資源として挙げられていて、気になったので見てきました。
こちら、対州鉱山。↓
山肌にうっすらと、廃坑が見えます。
明け方に見に行くと、ちょうど太陽の光で山肌が照らされ、きれいに見えるそうです。
対州鉱山に採掘されていた鉱石↓
そしてそして、上槻(こうつき)サンセットロードにも行ってきましたよ。
上槻(こうつき)は対馬市の西側に位置しているため、夕日がきれいに見えるのだそう。
だいたいこのあたり。↓
夕暮れ時、「どんな夕日が見えるのだろう!?」と心膨ら車を走らせました。
お!?
きれいに見える予感・・・!
う、う~ん・・・。
まん丸できれいな夕日が見えるのでは!?と期待して行ったのですが、、、
きれいな夕日に出会うのはなかなか難しいですね。
対馬は南北に長い島、つまり、西側に位置する地域がたくさんあるということ。
集落ごとに、夕暮れ時の表情が違って、とてもおもしろいです。
また今度、リベンジします。
上県町 佐須奈地区で食べたおしいもの
先週、上県町佐須奈地区へ行ってきました。
佐須奈の場所はこちらです↓
対馬の北部にある集落で、昔は朝鮮半島との貿易でかなり栄えていたらしい。
今で言うところの税関のようなものもあったのだとか。
食文化の伝承に関する調査に同行させていただき、地元のお母様たちが作ってくださった料理を、ちゃっかりごちそうになってしまいました。
【食の力】郷土料理 知恵の結晶 対馬の伝承状況 九大准教授調査 「“絶滅”防ぐきっかけに」 - 西日本新聞
・・・うん、写真を見るとおいしさの記憶がよみがえります。
上の写真の左側に写っている料理が
「具そうめん」
というもの。
名前の通り、具の乗ったそうめんです。
時間をかけず、たくさんの量を作る事ができるので、お葬式の時などによく作るお料理だそうです。
スープは干しシイタケ・地鶏のダシを使ってさっぱりめの味付け、上に乗っける具は甘辛い味付け。
スープと具の味の違いがおいしい!
調子に乗って、おかわりしました。
他にも地元の食材を豊富に使った料理を食べさせて頂きました。
全体像はこんな感じ。↓
お漬けものの左隣に写っているのは「こうこも」の加工品たち。
(※こうこも・・・対馬ではさつまいものことをこのように呼びます。食糧難の時代をさつまいものおかげでなんとか乗り切ることができたことから「孝行芋」と呼ばれるようになり、それがなまって「こうこも」と呼ばれているらしい。)
他にも、ひじきの煮物や
卯の花などなど。
なんだか、懐かしい気持ちになれる料理をたくさんいただきました。
こういうお料理を、自分でも作れるようになりたいなぁ。